今更ながらCaligula Overdoseをプレイしたらとんでもない神ゲーだった話
これを読んでくださる方の多くは私のフォロワーであり、はじめましてであることは少ないかとは思うのですが念の為のご挨拶です。
はじめまして、ふみはると申します。
普段は格闘ゲームをやりつつウマ娘やアイマスやV等色んな作品の絵を描いて生きています。
格闘ゲームが好きすぎるあまり格闘ゲーム以外のゲームをすることはソシャゲですらほぼ無いような人間なのですが…。
いやー、見事にドハマりしました。
Caligula Overdose、本当に、凄くよく出来てるゲームです。
本質のネタバレは避けますが、このゲームがどういうゲームなのか興味を持って貰えるよう、現状の公式サイトやSNSでも想像出来るような範囲の内容はある程度詳細に書いているので、ネタバレを避けたい方はご注意ください。
プレイの感触
操作感や雰囲気などは『ペルソナ5』に近いかなと思います。
私の中のこのゲームのイメージは『ペルソナ5のストーリーを10倍重くした感じのゲーム』です。
ただ、唯一このゲームの欠点だと感じている部分にグラフィック、アニメーションの質の低さがあります。
最初にアニメーションが入るのですが、正直なところ「いや流石にもうちょっとどうにかならんかったんか?」と、ちょっと不安を覚えてしまいました。
ストーリー
簡単にまとめると、現実に不満を持った人間が仮想世界『メビウス』に連れ込まれ、仮初の幸福を手にします。しかし、主人公や一部の人間は此処が現実でない事に気付いてしまいます。
メビウスを管理するμによって現実に戻る方法は閉ざされており、各々何らかの理由で現実に帰りたいと思っている仲間達『帰宅部』で協力して、仮想世界メビウスからの脱出を図るゲームです。
主人公は現実に帰りたい仲間が集まっている『帰宅部』の部長として、メビウスを管理するためにメビウスに連れてこられた人間を洗脳している『オスティナートの楽士』と戦うことになるのですが…。
"帰りたい理由"
仮想世界メビウスは現実を忘却し、現実とは異なる『なりたかった自分』を提供してくれます。
つまり、メビウスに居る人間は何かしらの不満があり、その理由から逃げたかったのです。
主人公が率いる帰宅部の面子はみな強い意志で現実への帰還を望んでいます。
それぞれのキャラクターに、現実に帰りたいと思うにあたる理由があるのです。
"帰りたくない理由"
『帰宅部』の敵である『オスティナートの楽士』達がメビウスの維持の為洗脳をしているのは、楽士達それぞれに現実に帰りたくない理由があるからです。
それでも現実に帰りたいという強い意志を持つ『帰宅部』が楽士達を倒して進んでいく、のですが…。
このゲームの一番面白く、かつ残酷な部分についての話になります。
なんと中盤、主人公も『オスティナートの楽士』として活動することになるのです。
オスティナートの楽士として、自分が帰宅部として倒した楽士と共に帰宅部のメンバーに立ちはだかるのです。
本当に、本当に残酷な話なのですが、これはただの"裏切り"ではありません。
主人公は『帰宅部』と『オスティナートの楽士』の両方を同時並行で進めていくことになります。
それを知っているのは楽士のリーダーであるソーンのみ。
帰宅部のメンバーを騙して楽士の協力をしているだけではありません。
楽士達の事も騙しながら帰宅部としての活動も続けるのです。
トラウマ
帰宅部の帰りたい理由、オスティナートの楽士達の帰りたくない理由は概ねトラウマという言葉で表すに適する内容になっています。
トラウマというのは環境や状況によってできる物なので、人によってその度合いが違うのですが…。
思春期の若者の悩み程度のものから、こんなもん現実投げ出したくなるに決まっとるやんけ!!!ってなるようなヤバい話まで色々あります。
ヤバい話の重さが想像を絶するような尋常じゃない重さなので、キャラに感情移入しやすいかたは精神が安定している時にプレイすることをオススメします。
いやガチで。詳しくは言えませんが私は情緒不安定になってプレイを中断するのを5回くらいやらかしました。
この要素の辛いところなんですが、はじめは帰宅部の帰りたくない理由に寄り添っていって話を進めていくのに、急に楽士の裏事情についても触れることが出来るようになってしまうんですよ。
私は楽士との親交を深めていく中で、これは現実に帰らない方が幸せなのでは…。と思うことがありました。
しかしそんな思いを持ちながらも、平然と帰宅部に戻り、楽士達を脅かしにいくのです。
本当に、本当にこれでいいのか…?
選択
勘のいい方はお気づきかと思いますが、このゲーム
最終的に"裏切る"選択を取ることができます。
帰宅部の帰りたい意志を汲み取るか
楽士達の帰りたくない理由に寄り添うか
主人公はそのどちらかを選択しなければなりません。
そう、選ぶのです。貴方の手で。
そして、自分の取った選択には、責任を取りましょうね。
キャラクター
多くは語りませんが、琵琶坂永至という男は物凄くよく出来たキャラです。
こいつのせいで3回くらい寝込みました。
というかありえんくらい情緒不安定になって呟いていたところを有識者のフォロワーに笑われておりました。
こんなとんでもないキャラなんて聞いてないぞ!!!!!!!!!!!
私が情緒不安定になってる様はTwitterのハッシュタグ #humimemo で見れますので神の視点で遊びたい時にお使いください。
とにかくプレイしてみてほしい
本当に神ゲーなのでプレイしてみてください…!とだけ言うのは簡単なんですけど
私は非常に素直なので言ってしまいますが、このゲーム"ガチ"で"ヤバ"い要素が複数あり、プレイしていると心が揺さぶられたり頭ぶん殴られたり情緒不安定になったりする可能性があります。私はなった。
そして私にこのゲームを薦めたフォロワーはそんな私を見てほくそ笑んでいました。
見えてる地獄に落ちていく人間を見て楽しんでいたのです。
ずるくない?????私もそれやりたいが
そう、この記事を書いたのは今見ている貴方がこのゲームをプレイし、地獄に落ちていく様を見て笑いたいからなのです。
本当に面白く、最高で、そして最低で、最悪のゲームなので、自信を持ってオススメします。
6月24日に新作のCaligula2も出ると言うこのタイミング、まさに始めるなら今です。
もしこの記事を見てCaligula Overdoseをプレイしたいという方が居たら、是非私に教えてください。
貴方がこのゲームに向き合った時何を思うのか、それを間近で見たいので。是非。
私のTwitter
https://twitter.com/@humiharu_P
最後に私にこのゲームを薦めてくれた、そしてプレイしている私を見てほくそ笑んでいた信頼できるオタク、ハル氏が書いたCaligula Overdoseを紹介した記事を置いておきます。本当にありがとう。
https://haru-p.hatenadiary.jp/entry/2018/06/23/013548
もうちょっとだけ続くんじゃ
どうしても語りたいのでネタバレ込みの琵琶坂永至についての感想を
琵琶坂関係のみならずバリバリのネタバレ込みですので、苦手な方は見ないでください。
逆にこの男がどういうキャラかわかったらやってみたいかも…という方は見てください。
そう思ってる方は多分このゲーム向いているので。
いやこの男ヤバすぎませんか??????
よくもまあこんなとんでもないクズ作れたなと感動するまでありました。
クズのキャラクターって色んな作品に居るけど、何百人も殺した〜とか言われるとリアリティないじゃないですか。
こいつのクズさって横領っていういい具合のリアルさからの他人を脅して殺させる、そして口封じにそいつを殺そうとするっていう、リアルでもありそうで、かつあったらヤバい事件じゃないですか。
それを本人のコミュだけでなく、他のキャラクターの話を掘り下げていくとチラついて見えていくのがほんまよくできてるな…と。
アリバイ作りの時に横領の金で遊び尽くすってところをわざわざ描写したのは本当に徹底してるなというか、そこまでしてこのキャラクターの"クズ"を作りたかったんだなぁと感じで怖くなりました。
個人的に一番感情移入したコミュは梔子だったのですが、『胡散臭くて女殴れるクズ男』が性癖の私は当然琵琶坂のことが一番好きなので、彼女とどう向き合っていいかわからなくなってしまいプレイを中断して寝ました。
琵琶坂のファンアートを早く漁りたいの一心で早急にクリアしようと思っていたのですが、琵琶坂コミュだけでなく梔子彩声Storkのコミュでも精神が死んだので何回か中断させられました。いや無理でしょ。
私は1週目で追放していたのであっさり死んだ時にはいやそんなあっさり…?という困惑とクズだからそれでいいのかもしれない…という思いとお前が居なくなったら私はどうすればいいんだ…という喪失感に苛まれ、プレイを中断して寝ました。わけわからんかったら寝るに限る。
鼓太郎生存帰宅部√→鼓太郎生存楽士√の順でクリアしたのですが、その後琵琶坂生存√があることを知り、琵琶坂生存帰宅部√→琵琶坂生存楽士√の順で回収しました。
楽士√の方の叫びも最高だったのですが、帰宅部√の鼓太郎が担ってた役割を琵琶坂がやる事によって生まれる空気感の違いでこのゲームやっぱ頭おかしいわ…と思わされました。
いや本当に凄い。琵琶坂だけ第三勢力なんですよね。
プレイ中もこの男が出てくる度に心臓が苦しくなり、何もしてない時にもこの男の顔がチラついてしんどい思いをしていたのですが、クリアした今、ハイペースでこいつの絵を描き続けています。
いやねぇ描きたくなっちゃうよね…。
オタクなので色んなゲームアニメ漫画に触れてきましたが、その全てを総合してもTOP3に入るくらいには好きになってしまいました。
信頼できるオタクから今世紀1性格がいいキャラだとは聞いてたけど、こんなしんどいキャラとは聞いてなかった。計ったな???????????
しばらくは琵琶坂の絵を描いて生きていこうと思います。